2025年10月29日
🩺 2025年10月26日 オンライン開催
講師:たけしファミリークリニック院長/千葉大学医学部臨床教授/Elish Vision 特別アドバイザー
北垣 毅 先生
🎙 開催概要
2025年10月26日(日)、新温泉町立照来小学校主催・養護教諭対象のオンライン講演会において、北垣毅先生が「児童生徒へのアセスメント ― 来室時の対応を中心に」と題したご講演を行いました。
北垣先生は、総合診療・家庭医療一筋25年、また学校医として17年間にわたり保育園から高校まで幅広く子どもたちを支えてこられた第一線の医師です。
今回は、教育現場に携わる先生方に向けて、保健室での判断力・観察力を磨く方法を中心に、救急対応から不登校支援、学校医との連携まで幅広くお話しいただきました。
💡 講演の主な内容
講演のテーマは「保健室リアル」
CTもMRIもない保健室という“究極の現場”で、限られた時間と情報の中からいかに子どもを守る判断を行うか。
そのために必要な“観察眼”を鍛えるヒントが、北垣先生の言葉の端々に込められていました。
救急対応のカンを磨く
頭痛・胸痛・腹痛・けがへの即応判断を、症例を交えながら「現場で迷ったら呼ぶ、それが最善の判断」と明快に語られました。
不登校生徒への上手な関わり方
「起立性調節障害」をはじめとする身体的要因に焦点を当て、「行けない」と「行きたくない」を見極める重要性を解説。
さらに否定をせず、「必ず治る」「よく頑張っているよ」と伝え続けることを強調されました。
学校医とのより良い関係構築
多忙化する教育現場において、オンラインやSNS、FAXなど多様な手段で医師と繋がる新たな形を提案。
「相談できる環境をつくることこそが、保健室の安全保障である」と締めくくられました。
💬 多数のご依頼と反響
講演後は、全国の教育委員会・養護教諭・医療従事者の皆さまから多数の反響をいただきました。
中には、
「5年前からぜひ講演をお願いしたいと考えていました」
といった声も寄せられています。
実際、ありがたいことに2年後の大規模研究大会での講演がすでに確定しています。
それだけ、北垣先生の講演が教育と医療の双方から“実践的知恵”として信頼されている証と言えるでしょう。
🏥 現場のリアルと、次なる取り組み
弊社が提携している総合診療クリニックでは、1日200人近い患者を診察することもあります。
その中には、うまく症状を言葉にできない小児や、いわゆる風邪の方もいらっしゃいますが、中には「ただの痛みだと思ったら実は心筋梗塞で、命を落とす寸前だった」というケースもあります。
限られた時間の中で患者の話を丁寧に聞き、瞬時に異常を見抜く。
特に小学校低学年の子は自分の症状を思った通りに伝えられない場合も多く、その難しさと責任の重さは、学校現場で日々生徒と向き合う養護教諭の先生方とも共通する部分が多いと感じます。
私たちElish Visionは、こうした現場の目を支えるために、
養護教諭の皆さまに安心と判断力を届ける新たな支援サービスを現在準備中です。
より多くの方に安全で確かな医療・教育の連携を感じていただけるよう、今後の展開にもぜひご期待ください。
🌿 おわりに
Elish Visionでは、北垣毅先生の講演活動を通じ、
教育現場と医療現場の垣根を越えた「実践知の共有」を推進しています。
子どもを守る判断力を、すべての先生に。
講演・研修のご相談は、下記までお気軽にお問い合わせください。
📩 Elish Vision 講演事業部
info@elish-vision.jp
Elish Vision 代表 北垣遼
